形状記憶合金の直接接合技術
同社が開発した「KOOKI Sports Flex」は、(1)従来のメガネ用バネ材の8~10倍の弾力を持ち、(2)柔軟性に富んで曲げても元の形に戻る復元力があり、(3)フレームの変形が少ないという特性により、壊れにくさと掛け心地の良さを兼ね揃えた形状記憶合金フレームで、同社の主力商品となっています。
このメガネ枠の開発には、同社が世界で初めて成功したニッケルチタン合金と異種金属との「直接接合技術」が活きています。このニッケルチタン合金の「直接接合技術」や「部分熱加工技術」は、医療用具である歯科矯正用ワイヤー製造など、異業種の分野にも展開しています。(平成21年に「元気なモノ作り中小企業300社」(経済産業省)に選定)
ニッケルチタン合金使用のメガネフレームを開発するにあたり、ニッケルチタン合金は他金属と溶融すると脆化し、溶接が不可能とされていました。そのため、めっき後のロー付けやカシメなどによる方法で接合を行わざるを得ませんでしたが、接合強度の安定性が悪い事やデザイン的にも制約があり、直接接合に取り組みました。
同社の専任技術者が1年間、努力を重ねて徹底的に実験、解析を実施した結果、世界で初めて「ニッケルチタン合金と異種金属との直接接合」に成功しました。
形状記憶合金フレーム
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