福井学研究発表

棗の自慢!世界にとどけ!

棗小学校

歴史

文化

産業

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取り組み詳細

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棗地区の産業や特産物,歴史,自然,文化などについて,子どもたちが調べ,体験し,考える。野菜やらっきょうなどの特産物,世界に誇る技術を持つ工場,由緒ある寺社など,棗が誇る地域の宝は数え切れない。棗小学校の子どもたちが,全員で力を合わせながら,地域の豊かさを掘り起こし,感じ取り,発信できるようにしていく。そして地域の一員として,未来の棗地区の在り方を考え,進んで関わっていこうとする思いを育んでいく。

米づくり(3年生)

〔かかしを立てる〕
 農協の方や田んぼの地主さんなど,地域の方々の支援のもと,米作りを行った。また学童農園「千町田」にかかしを立てた。
〔つくったお米を食べる~米ふかし〕
 釜を操作して米をふかしたり,煮詰めた砂糖をまぶしておいしく味付けをしてくださったのは農協の方々で,ここでもとてもお世話になった。
〔つくったお米を食べる~おにぎり〕
 できたお米で,5年生との交流学習を行った。3年生が提供したお米を,家庭科を学んで調理に自信を深めつつある5年生がなべで炊く。おにぎりは3年生と5年生ともに力を合わせてにぎり,それに5年生が,自らつけ込んだらっきょうを添えてくれた。

②らっきょう調べ(5年生)

〔らっきょう掘り〕
 土の中でしっかりと育ったらっきょうを抜き,食用にする鱗茎の部分を鎌で切り取るのは,5年生にとってもなかなか骨の折れる作業だったようだ。
〔らっきょう切り〕
 らっきょう切りは,終日らっきょうを切り続ける本校の大切な伝統行事である。農協など地域の方々にも支援していただいている。
〔総合学習発表会〕
 棗地区のらっきょう作りについて調べ,自らもらっきょう栽培やらっきょう漬けづくりを体験し,発見したこと,驚いたこと,考えたことをまとめ,そして発信する「はれの場」だ。参観するのは6年生と保護者。両親学級の日であったため,大勢の方々が見に来てくださった。自分達が学んだことを外部に発信するとてもよい機会となった。

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成果

 本校の子ども達は,様々に地域の方々に支えられて学び成長している。上で紹介した3年生での「米づくり」,5年生での「らっきょう調べ」のほか,低学年の子ども達も,地域のいろいろな大人の方に教わりながら,学校の畑でトマトやなすびなどの野菜を育てて収穫した。中・高学年児童は,地域の名所や施設を探検したり,公民館などで棗地区の昔の様子を調べたりした。これらを通して,子ども達は自分と地域とのつながりを実感し,お世話になっている方々への感謝の思いを高めてきている。また,今回,「子ども福井学」に参加したことで,子ども達は棗地区の良さをより深く探ろうとするようになった。例えば5年生では,農協を見学した際,より熱心にインタビューするなどして,らっきょうについて詳細に調べることができた。学習における子ども達と地域との関わりに,これまで以上に深まりが見られるようになった。