福井学研究発表

「馬渡川を考える」

馬渡川を考える会

歴史

景観

取り組み詳細

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近年環境問題が深刻化しており、我が国においても関心が高く、多様な活動がなされている。環境問題への取り組みは日々の生活の中でできることもたくさんある。今回福井市明新地区において、地域のさまざまな団体による有志が集い、身近にある馬渡り川を通じて、我々に今できることを模索する。特に将来を担う子どもたちに対して、環境に関する問題を少しでも理解してもらうための活動に重点を置いた。

歴史の勉強

明新公民館において小学生に対して歴史の勉強会を行い、学習発表会を行った。新田塚は新田義貞が没落した土地であり、様々な伝説や歴史が残されており、それらを学んでいくことで、郷土に対する愛着を深めた。

馬渡川の清掃

明新小学校児童、福井大学生、明新公民館職員、明新地区青年団、地域の清掃ボランティアが協力し、馬渡川の清掃を行った。 清掃時に集めたごみは、ほとんどが人為的なものばかりであった。特に、空き缶やペットボトルは泥や水分が容器内に入り込むと川底の泥の中に堆積していき、拾い上げるのも困難になる。空き缶に刻印された製造年を調べてみると、古いものは1985年の物まであった。

明新小学校児童への環境学習

・講義1〈環境、生物調査〉
「水と川と人間と」と題し、子どもたちが身近な川について調査する意義を明確にした。
「川のいきもの探検隊」と題して、水生昆虫を中心にクイズ形式で川といきもの関係を学習した。
・講義2〈川の清掃ロボット基礎編、設計製作〉
児童が考案した「川の清掃ロボット」の設計図に基づいて、福井大学がロボットのパーツ加工を進め、一緒にロボットを組み立てた。
・講義3〈川の水を調べる〉
河川、プール、風呂、台所排水など身近にある「水」をパックテストを用いて、水質分析を行った。
・講義4〈生物観察〉
河川敷に生息する昆虫、川の中に生息する水生生物や魚などを観察した。
・講義5〈植物採集〉
押し花の作り方をパネル展示し、採取した紫露草を用いて標本作成の実演を行った。

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成果

活動を通じて、私達の生活に欠かせない皮の環境を良好に保つには、皮への興味・関心を高めることが必須であり、子どもたちが川の環境や歴史について調査し、情報発信していくことが、今後、どのような川づくりを行っていくかを地域の人々が考えていく上でも大変重要である。