福井学研究発表

守ろう・伝えよう 鶉のお宝

鶉の里調査隊

自然

取り組み詳細

鶉の里調査隊№001

19鶉地区の地形の成り立ちと動植物の生態について
20鶉地区における自然環境の調査と希少植物の保全・育成
21広げよう・伝えよう 鶉のお宝
22守ろう・伝えよう 鶉のお宝

19鶉地区の地形の成り立ちと

動植物の生態について
① 地区の植物生態を知ろう。(季節ごとの植物観察・調査)
② コウノトリの再来を願って
Ⅰ .県自然保護センター主催事業「コウノトリの餌場さがし」に参加
Ⅱ. 県外研修 兵庫県豊岡市「コウノトリの郷公園」での学習会
Ⅲ. 講演会に参加 鶉地区文化祭にて
③ 特色ある自然探し(鶉ってすごいぞ!)
Ⅰ. 地質・地形調査
Ⅱ. 冬鳥観察会
④ 地区住民への伝達

20鶉地区における自然環境の調査と

希少植物の保全・育成
①希少動植物の発見・確認
②子どもたち・地区住民の知識と意識の向上
③自然と農業の共生への模索開始

21広げよう・伝えよう 鶉のお宝

① 豊かな自然・希少動植物を伝えよう!広めよう!
② 自分の目で学び、手で調査し、見聞を深めよう!
③未来への挑戦、今後の取り組みの検討

22守ろう・伝えよう 鶉のお宝

① 基調となる継続活動・調査
植物観察会、ミズアオイ米田の候補地調査、ビオトープ候補地調査
昆虫観察会、昆虫の生態について勉強会
コウノトリのデコイ補修
② 地域住民と共に活動し共感しよう!地域住民へ鶉の素晴らしさを発信しよう!!
ミズアオイとミズアオイ米の田植え(子どもたちと共に)
鶉公民館文化祭における活動パネル展示報告
③地域内外との交流を通して鶉地区のあり方を考えよう(今後への模索・提案)
他地区(越前市)との交流(コウノトリのえさ場づくり)
知事とのざぶとん集会の開催(コウノトリの放鳥問題への提案)
坂井市地域用水シンポジウムでの講演会『コウノトリが教えてくれたもの』に参加

鶉の里調査隊№002[ギフチョウ探索の様子]

鶉の里調査隊№003[佐渡トキ保護センターを訪問]

鶉の里調査隊№004[ミズアオイ米の稲刈り]

鶉の里調査隊№005[道端の植物にも目向ける]

鶉の里調査隊№006[たくさん並んだ食べられる雑草]

鶉の里調査隊№007[ は さ か け ]

鶉の里調査隊№008[コウノトリのデコイ補修]

鶉の里調査隊№009[ミズアオイ米田、ビオトープ候補地調査]

成果

Ⅰ. 鶉地区の素晴らしさの再発見
元々、鶉地区の良さを何となく感じていた者達の集まりだったが,調査・学習をすることで、その素晴らしさを実感できた。地区の中にいるだけではわからない点を、外部の専門家から教えていただくことによって、気づき『やはり鶉は素晴らしいんだ!』と確信を持った。また、今まで漫然と見ていた地区内の自然について、地面・水の中から空まで注意して見るようになった。そうすることによって、自分で新たな発見もするようになり、ますます興味・関心を高めるようになっている。
Ⅱ. 自然保護の急務についての認識
地区内各所で圃場整備事業が行われている中、貴重な湿地の存続が危機的状況にあることがわかった。湿地は豊かな動植物を育むために欠かせないものである。今、湿地保全の声を上げないと手遅れになってしまう。この状況がわかった以上、今後も自然保護について地区全体と協力しながら取り組んでいきたい。
Ⅲ. 地区住民への伝達、関心の向上
隊員はわずか15名の小部隊ではあるが、この15名が熱意を持って学習成果を家族・知人に語ることによって、少しずつ「調査隊」への認識が出てきている。それと共に「鶉地区には希少な動植物がいるらしい」「数年前にコウノトリが来たんだって?」という問い合わせや「近くの田んぼに白鳥が来ているよ」という目撃情報など、地区住民からの声が上がるようになった。少しずつではあるが、鶉の自然への関心が高まっているのを感じる。