福井学研究発表

地域の産業を学ぼう(1年)越廼の人、自然、歴史を学ぼう

越廼中学校

歴史

産業

自然

取り組み詳細



素晴らしい自然に恵まれた環境にありながら、身近にあるせいか、生徒は市街地にある娯楽・商業施設に価値を見出し、越廼のよさに気づかずにいる。地区の人、歴史、自然産業について、調査や体験活動を多く取り入れ、地域の方々と触れ合うことによって、ふるさと越廼のよさを発見し、その学習の成果を発信することによって、愛郷心や福祉の心を育み、生徒の「人間力」の向上につなげていきたい。

川の調査

大味川においてCOD(化学的酸素要求量)やPH(水素イオン濃度)や水生生物について調べた。また大味川を鮭の上ってくる川にしようという地区の運動に参加した生徒もいた。

定置網・魚のさばき方体験

福冨丸に乗り込み、海水の変化が及ぼす漁業への影響等について船長さんより解説を受けた。その後漁協でイカ捌きを体験した。

越廼地区の産業調べ

海産物加工と水仙栽培について、事業所や文化施設等で調査活動を行いふるさと新聞にまとめた。これらの成果を学校祭で発表し、自分が感じた感動や驚きを保護者や学校評議員に伝えた。

越廼公民館長講演会

松原越廼公民館長より、名誉村民小刀禰栄松の職業観や人生観をお話していただいた。また、終戦後の地区の生活の様子や子どもたちの遊びなどを教えていただき、自分の生活と対比させながら現代野の生活を見つめなおした。

越廼地区の郷土食づくり

地域の方を講師に招き、イカの塩煮、蟹飯、三平汁を調理した。日頃から食べ慣れている料理ではあるが、調理段階から関わっている生徒は少なく、興味を持って取り組んでいた。

成果

 実際にインタビューをしたり、多くの体験をしたり、地域の方々を招いて料理を作り食したりすることで、多くの方々と触れ合うことができ、ふるさと越廼のよさについてより深く実感することができた。また、地区の方から戦時中の厳しい生活の様子や、昔の遊びを教えていただいたことで、現在の便利で快適な生活への感謝と伝統・風習や文化等を将来に伝えていかなければならないと感じるいい機会となった。
 越廼のよさを発見しようというねらいで取り組んだ「福井学」であるが、越廼が直面する問題について発見できた。今後も地域を学びながら、生徒が地域とともに成長していければとよい。